これからの優良企業

企業を買収してうまくいく成功率は1/3なのだそうだ。これはM&Aによって、企業価値は単純な足し算とはいかず、むしろマイナス面を生みやすいことを示唆している。

マイナス面を生みやすい要因としては、第一に経営者のレベルが挙げられる。企業がでかくなれば、経営者が解決すべき問題は複雑化する。しかし、M&A後にどうなるか、どうしたいかのビジョンもないまま進行するM&Aは多々あり、これらが買収の失敗に帰結する。

これらビジョンを持たない買収の多くは、目先の利益で動いている場合がほとんどだ。一社では設備投資負担が重いから、市場でシェアを取らなければ戦いが楽にならないから、など。一見は合理的なのだが、合併すれば問題は本当に解決するの?と思うことが多い。

今後、全てのビジネスは分業化・サービス化していく傾向にあり、企業規模がモノを言う時代でもなくなった。ならば、M&Aが担うのは、企業価値と企業価値の足し算ではなく、相乗効果ということになる。安直な資本拡大指向ではうまくいかない。

これからの優良企業 (PHPビジネス新書)

安井 孝之 / PHP研究所


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by shohey0229 | 2010-01-31 23:34 | 読書