21世紀の歴史

クロマニヨン人から、市場の発明に至るまでの歴史を振り返り、人類の歴史を決定付けてきた法則を探る。その上で、法則に基づいた未来の歴史を導出する。

フランス革命しかり、産業革命しかり、人々が自由を手に入れる為に行動した結果が、これまでの歴史だった。しかし、行き過ぎは悲惨な結果を生み出すもので、著者は他者の権利を認めない利己主義が人類を自滅させると言っている。希少資源を巡った国家の対立、グローバルな企業間競争は、いずれ全て紛争に帰結する。

未来ではクリエーター階級の一部に、二十一世紀の歴史に対して特に敏感な人々が加わる。彼らは、自分達の幸せは他者の幸せに依存していることを悟り、また人類は平和を通じて互いに連帯するより他に生き延びる方法が無いことを悟る。

昨今の日本人の考え方は、このような愛他主義者からは加速的にかけ離れていっているように思える。その根本原因は将来に対する不安からだろう。既に飽食の時代なのだから、生活必需品を無料で手にすることが出来るようにすれば、不安に駆られることもなく、他人の幸せを望めるようになるのではないだろうか。
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by shohey0229 | 2010-02-07 23:33 | 読書