カテゴリ:読書( 119 )

生命保険の「罠」 (講談社+α新書)

後田 亨 / 講談社



必要もないほど多額の生命保険に入っている無知な日本人の為の本。保険に入る際に考えるべきは「その保障が自分の貯金でまかなえないほどのものかどうか」、そして「そのリスクが発生する確率がどのくらいなのか」、最後に「保険金は過剰じゃないか」ということ。このへんをクライテリアにしていれば月々何万円も保険料を支払うことはなくなる。

あと、祝い金などのおまけにも注意する必要がある。祝い金は月々支払う保険料に上乗せされているだけなので、客にとっては何の意味もない。貯蓄型の保険も掛け捨て型の保険料に貯蓄用の保険料を上乗せされているだけなので、メリットはほとんどない。あったら使っちゃうから貯蓄型保険に入るっていう場合も、もうちょっと割りの良い投資先を検討した方が良い。

専門でやっている人を除いて、一般人は保険を前にすると思考停止に陥り、乱暴な宣伝文句にまんまと載せられ、あれもこれもと特約をつけて多額の保険金を支払うものらしい。しかし、こうして、人の不安につけこむ保険屋は、21世紀中にさらに力をつけていく。テクノロジーがいかに発展しようと、人にとって不安は一生なくならないからだ。
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by shohey0229 | 2010-03-22 21:51 | 読書

完全なる証明

マーシャ・ガッセン / 文藝春秋



数学上の世紀の難問と謳われていた「ポアンカレ予想」を証明したにも関わらず、その代償を一切受け取らず、世間の表舞台から消えた天才ペレルマンの話。ペレルマンは取材には全く応じない人の為、本書は彼の周辺にいた人物の証言から人物像を浮かび上がらせる手法を取っている。

フィールズ賞やクレー賞を頑なに拒絶するペレルマンの奇人的なまでの対応の真意は私には分からないが、それはペレルマン自身も分からないことなんじゃないだろうか。読みながら、トラどらの一幕が思い浮かんだ。


「私は他人が私の心の中を勝手に想像して分かったような顔をする。それがイヤなの。むかつくの。何で分かってくれないの?」
「分かってほしいのか、分かって欲しくないのか、どっちなんだよ」
「分かんない!私がどう思っているかなんて誰にも分かるはずない。だって、自分だって知らないもの・・・」

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by shohey0229 | 2010-03-22 00:52 | 読書
物理会の大御所の自伝。彼の考え方は私と似ている。が、彼にあって、私に決定的に欠けているのは行動力だ。特に冬場は冬眠したかのように消極的になるこの性格が変わっていけばいいと常々思ってる。夏場はアクティブになれるのだが・・・。

僕たちは「できるけどやらないだけのことさ」といつも自分に言い聞かせているわけだが、これは「できない」というのを別な言葉で言っているだけのことなのだ。


だがそれでも僕の一番好きなのは、やっぱり物理学だ。だからそこに戻っていくのが嬉しくてたまらないのだ。


いくら人が僕はこういう成果をあげるべきだと思いこんでいたって、その期待を裏切るまいと努力する責任などこっちにはいっさいないのだ。そう期待するのは向こうの勝手であって、僕のせいではない。

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by shohey0229 | 2010-03-07 00:04 | 読書

ロックマンDASH / ロックマンDASH2 バリューパック

カプコン



PSPを購入後に何をやろうかと考えて、ロックマンDASHを選んだ。このゲームを選んだ理由は、ロックマンが好きで、DASHシリーズはかなり評判も良かったことから(参考:Wikipedia)。

これまで2Dでしかゲームしてこなかった自分にとっては3Dゲームというしろものに、慣れるのに相当時間がかかった。というか、ラスボスまで操作性になかなか馴染めなかった。3D特有の視点移動は相当難しく、視点移動の隙をついて敵が攻撃してくるものだから、すごく理不尽に感じた。ゲーマーの腕というより、ロックマンが、もっとキビキビ視点移動しないことが問題なのでは?と。

でも、実際の戦争も視点移動の隙とかで殺されたりするんだろうし、あながち間違っていないか、とか考え、最終的にロックマンの視点移動のスピードを考慮のうえで戦えるレベルに達した。

それにしても、いまどきの少年達はこのような3Dゲームの当たり前のように遊んでいることを考えると、日本はゲームを通じて凄まじいチルドレンを養成しているんじゃないかと感じた。遠隔操作のロボットが一般的になれば、彼らの3D操作能力を活かしたバイトとか出てくるかも。
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by shohey0229 | 2010-03-01 23:25 | 読書

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略

クリス・アンダーソン / 日本放送出版協会



サービスが無料化されて、既存のビジネスが駆逐されていくという話。インターネットサービスが無料なのに何故利益を上げることができるのか、っていうことがつらつらと書かれてる。インターネットを何年もやっていれば、わりと常識的なことだけど、世間的に結構有難がられていると本だと思った。
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by shohey0229 | 2010-02-21 15:53 | 読書

大人げない大人になれ!

成毛 眞 / ダイヤモンド社



内容紹介
【好きなことを、好きなようにやれば、成果は最大で、ストレスはゼロになる!】
本書は、人生をクリエイティブで面白く生きたいひとを応援する本です。
マイクロソフト元社長の著者の周囲の成功者には、我慢強い人物は見当たりません。
逆に、やりたいことがまったく我慢できない、子供のような人が多いのです。
しかし彼らは、仕事は好きで楽しくてやっているので、
時間を忘れていくらでもがんばることができるし、
新しいアイデアも湯水のように湧いてきます。
我慢をしてイヤイヤ働いている人が、こういう人達にかなうはずがありません。
本書は、そんな人々に囲まれて暮らしている著者が、
いかに大人げなく、クリエイティブで楽しい人生を送るか
ということについてまとめた一冊です。
暗い世相に負けそうになっているサラリーマン、
これからの日本で自分は何をして生きていけばいいのかと考える若者など、
多くのひとに読んでいただきたい本です。


何だか分からないうちに、やりがいを失った自分を発奮させたくて読んだ。本書には、正直なところ、類書の多いアウトロー理論しか書かれていないけど、読んでいるうちにコツンとくる言葉が多々あり、少しずつ生きる力が沸いてきた。著者は大変な読書家ということもあり、言葉の使い方がとても上手いと思う。
中でも次の言葉は、私にPSPを購入させる決心をさせた意味で貴重だ。

私が趣味に対し投資を惜しまないのは、やはりこれらに没頭している時間が、人生で最も重要であると認識しているからだ

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by shohey0229 | 2010-02-16 00:47 | 読書

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

岩崎 夏海 / ダイヤモンド社



公立高校野球部のマネージャーみなみは、ふとしたことでドラッカーの経営書『マネジメント』に出会います。はじめは難しさにとまどうのですが、野球部を強くするのにドラッカーが役立つことに気付きます。みなみと親友の夕紀、そして野球部の仲間たちが、ドラッカーの教えをもとに力を合わせて甲子園を目指す青春物語。家庭、学校、会社、NPO…ひとがあつまっているすべての組織で役立つ本。


ドラッカーの原著は、言葉遣いに独特の威厳があり、読むのが大変だった。ドラッカーの関連書も同様だ。
読んでるうちに、いつのまにか言葉が右から左に流れていき、読後、知識や感動が何も残らなかった。世間的には名著と言われているのだが、私にとっては金と時間の浪費になってた。

しかし、この本は他のドラッカー本とは一線を引く。小説を通してドラッカーの言葉を引用するという構成を取っている。だから、ドラッカーの言葉に具体性が帯びることはもちろんのこと、金言の密度が低くなり、ドラッカーの言葉の意味を考える時間が充分に与えられるのだ。原著では、抽象的な金言の連続で、感覚が麻痺し、いつしか流し読みになってしまったが、これならドラッカーが何を言ったのかを理解できた。

萌え系イラストなので、ラブコメ要素が少しあるかと思いきや、一切無かった。そこは少し期待ハズレだった。友人は「いや、萌え系イラストの方をなくすべきだよ」って言ってたけど。
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by shohey0229 | 2010-02-14 23:05 | 読書
クロマニヨン人から、市場の発明に至るまでの歴史を振り返り、人類の歴史を決定付けてきた法則を探る。その上で、法則に基づいた未来の歴史を導出する。

フランス革命しかり、産業革命しかり、人々が自由を手に入れる為に行動した結果が、これまでの歴史だった。しかし、行き過ぎは悲惨な結果を生み出すもので、著者は他者の権利を認めない利己主義が人類を自滅させると言っている。希少資源を巡った国家の対立、グローバルな企業間競争は、いずれ全て紛争に帰結する。

未来ではクリエーター階級の一部に、二十一世紀の歴史に対して特に敏感な人々が加わる。彼らは、自分達の幸せは他者の幸せに依存していることを悟り、また人類は平和を通じて互いに連帯するより他に生き延びる方法が無いことを悟る。

昨今の日本人の考え方は、このような愛他主義者からは加速的にかけ離れていっているように思える。その根本原因は将来に対する不安からだろう。既に飽食の時代なのだから、生活必需品を無料で手にすることが出来るようにすれば、不安に駆られることもなく、他人の幸せを望めるようになるのではないだろうか。
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by shohey0229 | 2010-02-07 23:33 | 読書
短編集。「サクリファイス」が良かった。

「サクリファイス」では、因習的な村の二人の当主が描かれている。子供の頃は仲の良かった二人なのだが、いまや何十年も口も聞かないほど仲が悪い。しかし、それは青年時代、自分達は仲違いしていた方が、村の存続のためになる、と判断した結果だった・・・。人生で五番目くらいに大切な「親友の存在」を村のために捨ててしまう。切ないけど、偉い、と思う。

フィッシュストーリー (新潮文庫)

伊坂 幸太郎 / 新潮社


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by shohey0229 | 2010-02-07 12:15 | 読書
堀江貴文の人生論。世間的にこの人は大悪人として知られているが、彼が逮捕されたのは「既得利権に楯突き、偉い人たちに睨まれた」という理由からである。世の中は変えようとすると、保守的な人類が邪魔をする。残念ながら、国家単位でそういうことが行われているのが日本なのである。

そんな訳で、私はこの人のことは嫌いじゃない。むしろライブドアを日本有数の企業に育て上げた優秀さや、論理の明確さ、夢の壮大さは尊敬に値すると感じている。本書で著者が情報に非常に貪欲であることを知った。この意識付けは見習いたい。

多くの人は、情報を収集することに貪欲ではない。しかし、たくさんの情報源から多くの情報を集めて、それをスクリーニングして自分に必要な情報だけを効率的に取り込むことができる者は、人より先の未来を見ることが可能である。そして、人より先の未来が見えれば、圧倒的優位に立てるのだ。


堀江貴文 人生論

堀江貴文 / ロングセラーズ


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by shohey0229 | 2010-02-06 14:41 | 読書