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フォーユー 聞き上手になるにはフォーユー 聞き上手になるには
(2008/04/10)
弘兼 憲史

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・内容
「島耕作」シリーズの著者が自分の人間観を語る。人間関係は「聞き上手」が最も重要であると考える著者は、この考えを元に「島耕作」の物語を描いていると言う。

・感想
大学時代の後半から島耕作シリーズを読み始めた。島耕作シリーズの良い点は、悪者がいないということ。一見して悪に見えるようなキャラにも、かならず良心を見せる描き方をしている点がツボだった。性善説を信じているので、僕にはこの人間模様がリアルに見えた。小説でも漫画でも、人間はこのように描いて欲しいと思っている。

本書で語られている著者の人間観だが、島耕作は僕の憧れでもあるので、興味深く読めた。聞き上手ってやや受け身すぎてストレスが溜まりそうだな、とは思った。だが、会話って相手が話しやすくなければ、こちらとしても楽しくないので、本書に書かれている聞き上手のノウハウは参考・実践したい。
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by shohey0229 | 2008-04-30 13:26 | 読書

米国では、レコード会社以外の会社と契約するアーティストも増えるなか、「音楽自体は関連ビジネス(コンサート、グッズ、ファンクラブなど)で収益を得るための広告でしかない」「ネット上の違法コピーはテレビやラジオで音楽が無料で流れるのと同じプロモーションと考えるべきだ」「ネット上では音楽自体は収益源ではなくコストセンターと位置づけるべきだ」といった極論も一部には存在する。ネットの破壊力はすさまじく、音楽業界はビジネスモデルを根本から変えようと試行錯誤しているのである。

「コンテンツは無料」の時代にいかに稼ぐかを考える インターネット-最新ニュース:IT-PLUSより引用】



上述の通り、楽曲さえも広告と考えて無料にする動きが出てきた。部分的には既に実現されている。消費者としては喜ばしい限りだ。僕はレンタルしかしないので、世の中の楽曲が全て無料になったら、音楽に直接払うお金がゼロになるのだ。

だが、コンサート、グッズ、ファンクラブでは、CDとか音楽配信で得られる収入を超えられないと思う。レコード会社の収入か、アーティストの給料が打撃を受けるのは避けられない。しかし、無料コンテンツの破壊力は凄まじく、避けることはできないのではないかと考えられる。

レコード会社は、新たな収入源を得ることが望まれる。僕は、楽曲の使用料やアーティストの肖像権で売っていくしかないと思う。企業の宣伝に使ってもらって、その収入を当てると。

こういったことは従来もやられていることだけど、ITで効率的に処理することで、CMの制作費・人件費の削減に取り組めば、受注を増やすことができると思う。手間とお金が掛かるから、CMって大企業しか作れない。中小企業にも使ってもらえば受注は爆発的に増える。またテレビCMだけでは受注数は限られるが、ネットの広告は膨大にある訳で、アーティストや楽曲を広告に使いたいという潜在的な需要は多いように思う。

例えば、顧客が「あのアーティストのあの曲で、この商品のCMを作りたいです」と言ったら、PC上の画像合成と音声合成だけで15秒くらいのCMを作れるようにしたりしたら、レコード会社的には原価ゼロで広告が作れるのではないか。
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by shohey0229 | 2008-04-29 09:10 | 雑感
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2007/11/29)
伊坂 幸太郎

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・あらすじ
ある日突然、首相暗殺の容疑をかけられた青柳雅春。組織的な追い詰めに、青柳は逃げ回る。

・感想
数多くの伏線があり、その回収が楽しい。小説を知的な運動と位置づければ、この本の運動量は莫大だと思う。小説を読む楽しさを再認識させてくれた良著です。
伏線の多さとともに、あとがきの淡白さもこの著者の特徴だろうか。こんな短いあとがきは見たことない。忙しいのか、気恥ずかしいのか、どっちだろう。後者だったら親近感が沸いて嬉しいけど。
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by shohey0229 | 2008-04-28 06:02 | 読書
異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)
(1954/09)
窪田 啓作、カミュ 他

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・あらすじ
主人公のムルソーは人と違った感性・価値観を持つ人間である。母親の葬儀には涙を流さず、葬儀の翌日に女と海水浴に行って、映画を見て、一緒に寝た。友人の女性関係に絡んで、殺人を犯した。法廷では彼の非人間的な感性を理由に死刑を宣告される。

・感想
何故、タイトルが「異邦人」なのか、その理由を読者は最初の数ページ目で気付き、ゾクっとすることになると思う。異邦人である主人公の視点から描かれていることが、この物語に異様な雰囲気を醸し出しており、興味深かった。主人公は一見すれば、無感動とか虚無的とかの印象を受けるが、それは相対的な価値観から見るからだということに読み進める内に気付いた。絶対的な視点から彼の思考を眺めれば、かなりのことに感動しており、そして、多くのことを考えていることに驚かされる。一般的な者とは対象が違うだけで。
高校時代、僕は「人は何故生きるのか?」について考えた。色んなことを考えた末、いつかは死ぬ人間に生きる意味などないと悟った。平凡な人も、人類史上で偉大な功績を果たす人も同じである。自分が世界に影響を与えたとしても、死んだら、その世界を自分は見ることが出来ない。死後に尊敬を集めても、虚無となった自分にとっては何の価値もない。とすれば、人生にある色んな出来事には大きな意味が無い。他人に誇れるくらい良い思い出があっても、死後の自分はそんなことを振り返ったりしない。存在が無くなった自分には何も考えることもできないのだから。人が大切にすべき数々の思いが無価値だと思った。ムルソーの価値観はこういうところを出発点としているのではないかと思う。
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by shohey0229 | 2008-04-20 10:47 | 読書
スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
(2007/09/14)
吉本 佳生

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内容
ペットボトルのお茶はスーパーで買うか、コンビニで買うかによってかなり値段が変わっている。何故か? これを考慮するには、目には見えない「取引コスト」を考慮する必要がある。「取引コスト」とは、大雑把に言えば、売り手や買い手のかける手間を言う。消費者は手間がかけたくないから、コンビニのお茶に高いお金を払うし、店も少量しか置けない店舗の面積上、値段を高くせざるを得ない。これは、取引コストが両者の間でバランスが取れていないと商売が成り立たないことを意味しており、商売の成功の原則とも見れる。他にもテレビや、デジカメ、携帯電話の料金体系、表題のスタバ、100円ショップ、医療費など、身近にある商品の値段がどのように決定されているかを論じることで経済の面白さを表している。

感想
良著。身近な商品の値段に着目することで、企業努力とか、店と消費者との駆け引きとかが見つけられるところが面白い。取引コストの概念が個人的には新鮮だった。そういうものがあることは理解できても、ここまで支配的に値段を決定する因子だったのかと。原価ってめちゃくちゃ小さいじゃん、って驚いた。この本を読んでて、経済学部の学生はこんな楽しいことを勉強できて幸せだなぁと思った。

薄型テレビが年々何故安くなるのかとか、携帯電話端末が1円で売られてるのかとかは知っていることだけど、経済学者が語ると面白いっすね。
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by shohey0229 | 2008-04-19 10:56 | 読書
一瞬の風になれ(全3巻セット)一瞬の風になれ(全3巻セット)
(2007/06)
佐藤 多佳子

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・あらすじ
高校陸上部の話。主人公の神谷はサッカーを断念して陸上の世界に飛び込む。プロサッカー選手になった兄や、トップアスリートの親友との人間関係を描きながら、神谷はどんどん速くなっていく。辛くて厳しい状況の中でも、前向きで真剣に練習に取り組む主人公の姿は、周囲に良い影響を与えていく。

・感想
主人公の人間性に惚れた。良い奴すぎます。コンプレックスを抱いて、ひねくれてもしょうがない環境なのに、前向きに頑張る姿は自然と応援したくなる。同情とかじゃなくて、主人公は本心から前向きだから余計に気持ちいい。
スポーツしてる奴らって明るくて人間が出来てて羨ましいです。ということで、僕も水泳のジムに通おうとしてたりする。体力つけなきゃ、人間関係も仕事も勉強も、何事も継続できないと思うのです。
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by shohey0229 | 2008-04-13 09:38 | 読書