<   2008年 05月 ( 9 )   > この月の画像一覧

LSI設計の基礎技術LSI設計の基礎技術
(1999/07)
桜井 至

商品詳細を見る

・内容
システムLSI設計者のための入門書。開発フローを一通り網羅している。

・感想
初心者にとってかなり分かりやすい。良書です。上司に借りた本だが、手元に欲しくなった。

開発の現場で話される専門的な用語が分かりやすく解説されている点が嬉しかった。1999年発行ということだが、取っ掛かりとしては最適なのではないかと思う。というか、この本を読むまで、もう少し難しい本を読んでいまして、それがとても分かりにくかったんです。この本を読んだ後なら、読めるような気がします。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-25 11:38 | 読書
カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)
(2006/11/09)
ドストエフスキー

商品詳細を見る

・あらすじ
ヒョードルとドミートリーの女の奪い合い。ドミートリーが縁を切りたがっている女を愛しているイワン。アリョーシャは家族の人間関係に悩まされる。加えてアリョーシャの尊敬するゾシマ長老が危篤状態にある。このような物語を背景として、神の不在が議論される。

・感想
この時代のロシア人は自己中心的だと、「カラマーゾフの兄弟」を読むたびに思わされる。でもこれは今の日本の状態と似ているかも知れない。例えば「不機嫌な職場」で語られていたみたいに、今の日本企業は社員同士が協力し合えない状態だそうだ。これは「カラマーゾフの兄弟」では「人間の孤立」と表現されている。

「カラマーゾフの兄弟」で議論されてる神というのは、「人間の孤立」を脱する為の手段としての側面があると思う。神秘的なものがあるから、人は他人の為に良いことができる。逆に心に神がいないなら、人は自己中心的になる。神の存在がこのような機能に基づくものなら、十分意味があるものなんじゃないかと僕は思った。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-24 09:13 | 読書
ポジティブ・イングリッシュのすすめ 「ほめる」「はげます」英語のパワー [朝日新書068] (朝日新書 68) (朝日新書 68)ポジティブ・イングリッシュのすすめ 「ほめる」「はげます」英語のパワー [朝日新書068] (朝日新書 68) (朝日新書 68)
(2007/09/13)
木村 和美

商品詳細を見る

・内容
アメリカでは日常的に会話相手を褒めることが多いのだそうだ。だから、ネイティブの人と話したければ、英語の文法云々から入るよりも、日本との価値観の違いを認識する必要がある。さらに、よく用いる褒めフレーズを覚えておけば、かなり便利とも言っており、多くの文例集と合わせて紹介している。

・感想
小説ともビジネス書とも異なる読み物。文例集に邪魔されて、簡単な主旨を読み取るのにも苦労するが、それは読み物として見た場合。テキストとして見たら、とても良いと思う。特にレバレッジ学習法を使っている人にとっては、めちゃくちゃ参考にできる。

僕はこの本を読んでるとき、少し落ち込んでいました。会社の人間関係で。でも、この本を読みながら、少し励まされました。全く励ます意図はないと思うけど、英語のポジティブなフレーズって読んでるだけで頭に染み込んで元気になれる。アメリカに行きたいかも。人がお互いに認め合えるなんて楽園そのものじゃないかって思った。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-22 20:31 | 読書
パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
(2008/03/10)
海部 美知

商品詳細を見る

・内容
外から見た日本と中から見た日本の矛盾について書かれている。国際標準規格からはずれ、国際競争力を失ってしまった日本。だけど、国内は危機感なく過ごせてしまう。その理由は、日本市場がそこそこ大きく、海外市場に出なくてもそこそこの売り上げが出せてしまうから。さらに日本人の持つ海外への憧れも年々色あせてしまい、海外進出を目標に頑張る企業も少なくなってきた。しかし、現状を維持するだけではジリ貧になるのは目に見えており、脱・鎖国に向けた取り組みが個人単位で必要である。

・感想
「フラット化する世界」で書かれていたグローバル化を日本に限定して書かれたようなものかな。「フラット化する世界」を読んでいて僕が感じたことが、そのまま書かれているような感覚だった。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-19 20:17 | 読書
償い (幻冬舎文庫)償い (幻冬舎文庫)
(2003/06)
矢口 敦子

商品詳細を見る

・あらすじ
平和な住宅街で立て続けに起こる殺人事件に、好奇心旺盛なホームレス・日高が首を突っ込む話。事件の進展と共に日高は自身の辛い過去とも向き合っていく……。

・感想
近所のツタヤでバカ売れしてた本。良い小説だと思います。

個人的に好きだったのは日高の過去のくだり。色んな大切なことを犠牲にしてやっていたことが泡のように消えてしまった経験が僕にもあったので、彼の境遇は何となく察しがついた。失ってしまって、自分で自分を許せなくて、自分で自分を苦しめたくなる気持ち。こういう主人公は好きだなと思う。

ミステリーとしての質も良かった。以下、少しネタバレになります。

僕はいわゆる「勘の良い読者」に分類されるので、日高より先に真相に気付いて、「さっさと日高も気付けよ」と思いながら読み進めていたのです。だから、読んでる時は退屈だった。日高が真相に気付き始めてからも証拠集めが長くて、途中で放り投げたくなった。GWから読み始めて今日までかかったのはこういう経緯だったりする。だけど、最後の最後でドンデン返しが起きた。真相は全く違ったモノだった。「やられた!」と思った。「勘の良い読者ならこう考えるな」ということを想定したミスリードにまんまと掛かってしまったのだ。半分投げ出しながら読んでた部分に真相の真相に関する情報があったりして、随分驚かされた。と同時に、最後まで読んどいて良かったな〜と思った。最後まで読まなかったら、絶対こんなに感動できなかったもん。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-18 12:22 | 読書
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)
(2008/01/18)
河合 太介、高橋 克徳 他

商品詳細を見る

・内容
職場雰囲気が昔と比べて悪くなったという話。その要因は、成果主義や経営の効率化。社員の一人一人が自分のことだけしか考えなくなってしまった今の状況を、どうすれば変えていけるかについて最後に述べられている。

・感想
タイトル通りの内容だな、と。会社の上長が講話で紹介してたから読んでみたものの、それほど驚く内容ではなかった。よく似た話を聞いていたから、新鮮味が無かったのかも知れない。既に時代遅れという感じかな。成果主義が崩壊した後、旧来の年功序列に戻るか、それとも成果主義に固執するのか。成果主義のまま行くのなら、社員同士の協力は必須ですねっていうのはもう常識だと思ってた。
挑発的なタイトルから、もう少し強いメッセージを期待していたんだけど、そうでもなかったのが残念。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-16 23:52 | 読書
フラット化する世界 [増補改訂版] (上)フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
(2008/01/19)
トーマス フリードマン

商品詳細を見る

・内容
本書で言う「フラット化」とは、ごく近年に起こっているグローバリゼーションを指す。インターネットと共同作業支援ソフトウェアにより、国や企業、個人の間にあった障壁がほぼ完全になくなろうとしている。具体的にはインドのアウトソーシング。従来は、専門職にしか出来なかった高度な仕事も、フラット化により、低賃金・高効率なインド人へと委託されるようになった。本書では「フラット化」の具体的な事例を数多く紹介し、フラット化する世界の実情を浮き彫りにする。そして、このような時代で、国や企業、個人、どう生きていくかを考えている。

・感想
良書です。

翻訳本ってハズレが多いけど、この本は読んでて為になる。やっぱり、訳が微妙だなって思うところもあるけど、書かれてるのが事実だから、議論が分からなくなることはまず無い。
また、調査事例の多さにより、グローバリゼーションの実感が湧く。多分、日本にいて普通に生活にしていたら、なかなか実感ができないまま、世界から取り残されてしまうんじゃないかってくらいに思った。グローバル化って言葉で言えば簡単で、抽象的にいくら説明しても理解できないものだと思う。驚愕的な事例を知って、初めて実感が湧く。少なくとも僕はそう感じた。

先進国にいる人間として、フラット化する世界でどう生きるべきかはかなり難しい問題だと思う。他人にも出来ることは賃金の安い発展途上国に写されていくのだから。フラット化する世界のデメリットはまさにここ。先進国に住む人間の仕事がどんどん無くなってしまうのだ。今、電機業界では技術情報漏洩の阻止を目的として、国内に製造拠点を作っており、この為に雇用は守られそうにも思われるが、競合他社がいくつもある中で、このポリシーは守られるだろうか。どこか一社が抜ければ、あっという間に他社は追随しなければならなくなる不安定な状態が長く続くとはとても思えない。
フラット化する世界で仕事をするには、他人に出来ないことをやるしかないと思う。代替の利かない人間として生きなければいけない。この点についても、本書では様々なケースが書かれている。興味深い内容だった。

これだけ濃い内容なのに、まだ上巻に過ぎないのが面白い。GWから読み始めて、今日までかかってようやく読み終えたのだから。普通のビジネス書なら一冊3日も掛からないのに。下巻ではどうなっていくのか、気になる。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-12 19:56 | 読書
レバレッジ英語勉強法レバレッジ英語勉強法
(2008/04/04)
本田 直之

商品詳細を見る

・内容
3ヶ月で英語が話せるようになるレバレッジ英語勉強法の紹介。その特徴は、偏っていて不完全な英語学習であること。従来の英語学習は対象範囲が広すぎて、話せるまでに時間がかかりすぎるため、挫折してしまいがちだ。英語を話す対象を絞ることで、確実に成果を出すことを狙いとしている。また、発音なども不完全で良いと言う。というのは、グローバル化した世界で、完璧な発音で英語を話す人の方が少数派なのだ。そんな中で、無理して舌使いとかを覚えて、完璧に話そうとするのは無意味である。そして、アウトプットを意識したインプットを心がける必要がある。勉強したら勉強した分だけ成果物を出す。ビジネスパーソンが仕事でやっていることと同じである。成果が目に見える形で出れば、モチベーションの活性化に繋がる。

・感想
素直に革新的な英語勉強法だと思った。僕も今までいくつか勉強法を試してきたけど、それらには「英語を話せるようになる」根拠が曖昧だった気がする。そういう勉強法がまったく何の役にも立たなかったとは思わないが、レバレッジ勉強法の方が効果が早く、何より楽しそうだなと思った。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-02 11:38 | 読書
編集者という病い編集者という病い
(2007/02)
見城 徹

商品詳細を見る

・内容
編集者・見城徹の生き様が分かる本。見城徹は相手の深いところまで肉薄してアウトプットさせる。編集者も作家も共にボロボロになりながら、時代を象徴するような一冊の名作が完成する。また、幻冬社の経営者として、見城徹は大きなリスクを取ると言う。大手に対抗する為という面もあるが、安住を求めない彼の価値観がそうさせている。

・感想
大傑作。夢とか情熱がある人には、是非読んで欲しい名著。

「これだ」と思った作家には手痛いことを言って刺激する、という見城徹の考え方にゾクっと来た。多くの人に対して、相手との不和を恐れて、表面的なことしか言えない自分と対照的だった。しかし僕の浅いながらの人生経験上、厳しい言葉って、確かにその場では憎たらしいんだけど、後になって振り返ってみるとプラスになることが多い。そういう言葉が、自分の問題点への気づきや、人間としての成長のきっかけになった。自分も誰かを刺激できる人間になりたい。むしろ、そうでなければ、存在価値がないような気さえした。
[PR]
by shohey0229 | 2008-05-01 16:14 | 読書